いい本を読むと内側から力がわいてきませんか?
私の最近のおすすめ本、その1は上野千鶴子さんの新刊『こんな世の中に誰がした?』(光文社)。
かわいい表紙で若い人向けかなと思ったら、定年前後世代の私たちに学びがいっぱい。
特にあの上野さんも、40代でリスキリングをしていただんだ!というのが驚きでした~。
読みどころをいくつかポイント紹介いたしますと。
・雇用者の生産性と給与が一致しない年功序列給与体系を変えないと、日本のおかしな定年制度と再雇用制度は変わらない
・解決策として定年制を廃止あるいは申告制にして、ある年齢からはメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用に切り替える方法がある
・働ける人は80歳まで働く時代、40~50代で再チャージするのが
長く働くコツ。上野さん自身、50代で意識的に専門分野のシフトをした(介護領域)。そこに新たな発見と成長の可能性があると見究めたからだ
・上野さんの現在の研究テーマは「独居の在宅認知症高齢者の
看取りケア」
・老後はひとり暮らしが快適。日本は1997年に成立した介護保険制度により独居でも終末期を自宅で過ごし、死を迎えることが可能な社会に
・臨終に立会人のいない死を孤独死と呼ぶのはやめよう。
そろそろと思うなら別れと感謝を伝える。ひとりで逝かせるのは親不孝と考える「看取り立会コンプレックス」は見送る側の思い込み
・ただし日本の介護保険制度は今、大きく改悪の方向に向かっている
・若い世代に「こんな世の中に誰がした」とつめよられたときに
「ごめんなさい」と言わなくてすむ社会を手手渡すために、今度は(この本)の読者が社会を変える番
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