新卒で入社した会社に60歳まで勤務し、2020年9月末に定年退職しました。いわゆるプレ均等法世代です。バブルもベルリンの壁崩壊もリーマン・ショックも経験し、振り返ればあっという間に60歳(自分が「還暦」という実感が図々しいことにまだありません・・・)。現在、再雇用1年生ライフ進行中です。
40代前半までは「早期退職で一刻も早く自由の身になる!」が夢だったはずの私が、定年退職に不安を感じるようになったのはアラフィフの頃。続々と定年の日を迎える先輩たちが、なんとなくよるべのないように、あまり上機嫌ではないように見えてしまったり、ジャック・ニコルソン主演の「アバウト・シュミット」とか、内舘牧子さんの「終わった人」など“定年モノ”映画を見てほんのり鬱になったり。
だって・・・アラフィフ女子って本当に大変!
微妙にだらだら続く更年期、ほうれい線の深まり、ムスメの朝帰り、どんどん忘れる固有名詞、目が回る、歯が抜ける。受けてみたいなーと思った研修は「あ、対象外・・・ですよね、ふっ」という機会が増える。ついでに白髪も増える一方。そして、55歳を過ぎれば深夜の鏡に映る自分はいつの間にか「おばさん」を超えて「おばあさん」・・・。
愚かな私は、「仕事にとことん熱中する」ことでそんな現実から目を背けました。子育てが終わり、残業だって休日出勤だってどんと来い。難しい目標を達成したときの高揚感、部下からの信頼を感じたときの全能感は麻薬のよう。エエ、いい年して、地に足が付いていませんでした。かといって役員になれるタマじゃない。「何をやりたい?どう生きたい?」を自分で考えなきゃ、誰も何もしてくれない。分かってます。なのにそうした能力がすっかり衰え、「不安、でも面倒」と逃げ回っていたのです・・・。もはや待ったなし!現場で自分を鍛え直さないとと、上司に申し出て役職から降りたのは58歳(というとカッコイイですが、潮時だったと思います)。
再雇用1年生の今は
ほぼ経験のない職場で四苦八苦、気分もアップダウン。「給料安い~って文句言いながら、やっぱり土日も仕事してるよね・・・」って家族に言われる日々。だって仕事が終わらないんですよ、新しく覚えたことほど数分たつと抜けちゃうから・・・。
そんな状況を面白がれる日もあれば、泣きたくなる日もあります。
この会の発起人である深田晶恵さんに定年退職を祝っていただき、そこから児玉さんへとつながり、メンバーに加えさせてもらいました。みなさんといろいろな情報交換ができればうれしいです。
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