健康保険には「高額療養費」というサポートがあり、所得に応じて1ヵ月の自己負担額を超えると超過分が戻ってきます。これ、とてもありがたい制度です。
知っている人も増えてきたのですが、「戻ってくる」のではなく、「最初から上限額だけ払えばいい」という仕組みもあります。「限度額適用認定証」という紙を加入の健保から取り寄せて、病院の事務窓口に提示するだけ。
入院や、外来でのがん治療などは治療費が高額になるので、この書類を活用している人も結構います。
意外に気が付かないのは、処方箋薬局での活用。
同居している夫の母がGISTというめずらしいがんに罹患し、現在、グリペッグという1錠2500円くらいの抗がん剤を1日4錠服用しています。
薬代は1日1万円、1ヵ月30万円!現役世代なら、3割負担で9万円、高齢者で所得の低い(国民年金収入だけ)の義母は1割負担で3万円。薬代のためにちゃんとお金を持って行かなくては!と思うような金額ですね。
先日、1回目の処方がされ、処方箋薬局で「限度額適用認定証」を出したところ、3万円のところが8000円(義母の場合の限度額)の支払いですみました。「最初から限度額だけ払えばいい」仕組みを活用したからです。
1週間後に副作用が出て、副作用止めの薬を同じ月に処方されたのですが、その日の支払いはゼロ。8000円を超過しているからです。
限度額だけ払えばいいことも大きなメリットですが、あとで高額療養費の払い戻し申請をしなくていいこも見逃せないメリットです。高齢者には申請仕事は負担ですからね~。わが家では私が係ですが
みなさんはまだ病気がちの世代ではありませんが、親世代は病院通いが多いので代わりに手続してあげましょう。
加入の健康保険、国民健康保険なら市役所、区役所の健康保険係、75歳以上なら後期高齢者医療保険制度の係で発行してくれます。もちろん、発行は無料ですよ。
定年(前)女子塾では、Facebookグループにて、活発な意見交換を行っています。参加されたい方は、Facebookの「定年(前)女子塾」グループから申請してください。